「気にくわない人がいる」と人に話すときのヒント

前回、「気に食わない学生がいても、そんな自分を認めましょう」

「人に話してみましょう」「そうすると楽になって、その学生への対応が変わるということもあるかもしれません」

などのことを話しました。

で、「人に話してみましょう」という部分について、今回は書きます。

皆さん、人が人の悪口や、愚痴を話しているのをずっと聞いているのは好きですか?(同じ人が嫌いだと、異常な盛り上がりもみせてしまうかもしれませんが、ここでは、そういうのは考えないことにします)

だんだん、疲れてきませんか?1回、2回ぐらいはいいけど、なんども繰り返し同じ話をされると、またかよ、という気になりませんか。

始めのうちは、いろいろアドバイスをするけど、本人が全くアドバイスを受け入れず、ただただ、「気に食わない、嫌いだ、顔もみたくない」と人の悪口を聞かされるだけなのが続くと、つらいですね。

では、逆の立場ではどうでしょうか。カウンセラーなどの対人支援家には話すときは、繰り返し聞いてもらえると思うので、安心して話せばいいと思うのですが、友人などに聞いてもらうときには、すこしコツがあると思います。

まず、当たり前ですけど、聞いてもらって、うれしかった、楽になったら、楽になった、すっきりしたら、すっきりした、と伝えて、感謝の気持ちを伝えましょう。

そして、相手が何かアイディアを出してくれたら、できそうだったら、次回、もし、おんなじ気持ちになったら、やってみる、などと前向きな態度を見せましょう。

そして、ここからが、コーチングというか、アドラー心理学的というか、そういう視点なのですが、

たっぷり話をして、相手に対する不満、怒りなどを話せた、そんな気持ちになる自分が許せた、という気分になれたら、

(これを専門用語では「クリアリング」といいますが)

その後で、

では、本当はその気に食わない人(学生)とどんな関係になれたらいいか、ということを語ってみましょう。

語る本人のためでもありますが、

ここでいいたいのは、話を聞いてくれている人にとっても、前向きな話が聞けて、気分もよくなるし、この人がまた、つらい気持ちになったら、話を聞いてあげようかな、という気持ちになる可能性が大きいこと。

せっかくの友人、自分がダメだ、と思っているところを話せる友人と疎遠にならないためにも、そんなことを心がけたら、というヒントでした。