「気にくわない人がいるという自分を受け入れる」
「人にその話を聞いてもらう」プラス「聞いてもらうヒント」などの話をしてきました。
今回は、気に食わない学生と接するときに、心を楽にするヒントです。
もちろん、学生だけではなく、周りの人間関係全般に関係することですね。
それは「相手のふところに飛び込む」です。
なんだか、怖い感じの人がいる、嫌いな人がいる。
そんなときは、自分から飛び込んでみるのも、ひとつの手ですよ、という話。
昔、私は、生意気で、どうも好きになれない学生がいたんです(表には出しませんけど)
そのころ、ちょうど会話をして、相手の語学能力を測る研修を受けていて、いろんな日本語学習者と30分話をして、録音しておいて、後で、レポートを書き、この人のレベルは「中級の中」です、のように、報告する課題があったんです。この研修自体も大変でしたけど、
たまたまというか(本当は避けたかったんだけど、いろんなスケジュール上の都合で)その気に食わない学生と30分話す機会がありました。
いやあ、人に歴史ありですね。
家族のこと、母国ではどのように過ごしてきたか、今、どういう気持ちで、どんな目標で勉強しているか、など、その人の歩いてきた道を知ると、もう印象が30分前とまったく変わりました。
「ああ、すごい努力家だ。家族のためにも、夢が実現すればいいな」
「ほんとに、表面的なしぐさとか、言い方のきつさとかに、いちいちカチンときてたんだな。自分はまだまだ器が小さいな」と感じました。
その後は、自分の気持ちが変わったので、相手の態度とかかわらないのに(もちろん、多少は親しみもったかも)、その学生とすごく接しやすくなりました。
わたしの例はたまたま30分話す、ということだったんですけど、
「気に食わない人がいるとき、飛び込んで話す、その人の歩いてきた道をしる」って、意外と効果があるかもしれません。
まずは、相手のことをもっと知るために、話しかける、「飛び込む」勇気をちょっとでも、持てたらいいですね。
最近のコメント