人の悩みを聞くヒント3

ここまで、「悩みの本質を聞く、さぐる」「わかった気にならず、具体的に聞く」ことを話しました。

今回は、具体的に話を聞いていて、いつまでたっても終わらないケースを考えます。

多少なりとも話をしてくれて、そうなんだ、とお互い納得して、じゃあ、どうしようか、などと

次のステージに行く場合もあるのですが、

もう、話が止まらない、ということもありますよね、

そんな時は、そのまま、話を聞き続けるというのも、選択肢の一つです。

ただ、たままた、相談を受けて、もうしばらく会えないとか、そういう友人の相談にのっている

という場合には、「そのまま話を聞くこともできるし、一度止めて、先のことを考えることもできるけど、どうする?」っと 相手に選ばせてもいいでしょう。

じっくり話を聞くチャンスが何度もあるのなら、(そして、あなたに聞き続ける心の余裕があれば)

話したいことを、一通り今までの苦労、悩みをバーっと話をしてもらうだけど、落ち着くこともあります。

そもそも、怒りや悲しみがたまっていて、話しだしたら、止まらなかったら、ともかく、聞いてもらうというのが、一番の幸せタイムだったりしますから。

ただ、いつまでも、いつまでも、それに付き合っていると、「上司の愚痴を言って憂さを話すための都合のいい相手」のような存在になってしまいますから、そこは要注意」

「もう、聞きたくない。相談したいって言って、いつも愚痴だけで、何にも、前進しないし、こうしようよ、ということになっても、結局やらないじゃない。だったら、もう聞きたくない」という場面も必要かも。

 

さて、ある程度話をして、でも止まらなくて、という場合、どうすればいいか。

一緒に整理しましょう。

 

結局「何が悩みなの?」ということを本人に考えさせることです。

私のコーチングの先生は、「一言でいうと?」「何が一番大事?」というワードを使ったりします。

そこで、もう一度、(具体的に話して、思い出して、しかも感情的にも落ち着いてきて)

整理する時間を本人に持たせるのは大切ですよね。

 

「んんんん」(ここで、沈黙が怖くて、「すぐ、〇〇じゃない?」と言わずに、本人にじっくり考えてもらえるといいです)

で、それから、一緒に考える。

「わかった気にならずに」⇒「具体化」して

「その後で、ポイントを整理」⇒「抽象化」して、

その流れの中で、少しずつ、本人、そして、聞いている方も問題が整理できてくるといいですね。

でも、本人が整理した問題点が、そのまま、「本当の悩み」「幸せにつながる本質的な問題」かは別問題だということをお忘れなきように。