検定対策ことはじめ「テンス」「アスペクト」1

検定試験の勉強を独学でしていると、用語が出てきていやな気分になることはないですか?

私もむかし、「テンス=時制」はたぶん、過去形とかかな、と理解できたんですけど、

「アスペクト=相」って何よ、という気分になりました。解説読んでもよくわからない。

ラベルはラベルなので、日本語の「相」から、無理やりつなげて、考えたりするとかえって苦しくなります。

では、解説です。

いずれの場合も、時間軸があります。(時間の流れですよ)

それと、その言語で語られている現象(出来事とか行動とか思いとか)が、

その軸にどこにのっているのか、という意味では、似たような概念なんです。

 

要は、横に線を引いて、その線の一点に「ここ」と言ってマグネットを置くようなイメージですね。

まあ、一回で終わらない繰り返しのような事象も、あるのですが、ここでは、まず簡略化して話します。

 

「テンス」というときには、置くマグネットは、2か所です。

「青いマグネット」を、その言語を「話した時点」もしくは「書いた時点」におきます。

そして、「赤いマグネット」を、その言語が表す現象の時点におきます。

想像してください。 「ラーメンをたべた」という言葉を発したと。

すると

左側 1990 1992 ------ 2018 2019 右側

という線があったとして、(わざわざ西暦をいれてるのは、左が昔で、時間は右に進んでいくよ、というイメージを持ってほしいからです)

ーーー(赤いマグネット)ーーー(青いマグネット)ーーー

の順になりますね。  つまり 「ラーメンをたべた」という「話した時点」(青)より

「ラーメンをたべ」という動作(赤)が左にあります。

これを「テンス」では「過去」と呼んでいるんです。

逆に「ラーメンをたべる」だと  (「毎日」はここでは除外し、「今晩」「明日」などを考えて)

ーーー(青いマグネット)---(赤いマグネット)--- の順になります。

「ラーメンを食べる」という「発話時点」(青)が左、「ラーメンをたべ」という動作(赤)が右にあります。

これを「テンス」では「未来」と呼んでいます。

あまり語学が得意ではなくて、久々に過去とか未来とかを聞くと、「今」まさに、この記事を読んでいる「今」を起点に過去とか未来とかを考えてしまいがちなのですが、

 

ポイントになっているのは、「テンスの基準」は あくまで「発信時点」(その文を話す、書くという行為が行われた時点(上では「青マグネット」ですね)であることです。

時系列(タイムライン上)で、その言いたいことの時点「赤マグネット」が「青マグネット」の左にあれば、「過去」 右にあれば「未来」です。

タイムライン上にある2点の位置関係、「現象時点」「話者の発信時点」の位置関係を示すものが「テンス」ということになります。