「テンス」「アスペクト」と書きながら、
4にして、ようやく「アスペクト」に入りました。
アスペクトというのは、一言でいうと、現象時点の「赤マグネット」とビヨーンと横に引き延ばして、
長~い楕円形というかベルト?のようにしたようなものです。イメージしやすいように、横長の赤いベルトにしておきましょう。
赤いマグネット(赤が示す特定の時点)と赤いベルト(赤い横長の時間軸)という例えです。
まず、「テンス」の復習。(テンス:発話時点(青い点)より文が示す現象時点(赤い点)が時間的に前か後かを示す)
「たべた」というときには、「たべ」という点(赤い点)は「た」があることによって、青い点(発話時点)よりも左(過去)にあるということを示していることになります。
じゃあ、アスペクトって?
「たべ」「た」には、アスペクトはありません。
「たべ」という動詞の現象を示す部分と「た」の「過去」という「テンス」だけ。
Aたべ「はじめ」た
Bたべ「つづけ」た
Cたべ「おえ」た
の「はじめ」「つづけ」「おえ」がアスペクトです。
赤い横長のベルトを想像してください。 動詞「たべ」とテンス「た」しかなかった時は 赤い点でした。アスペクト「はじめ」「つづけ」「おえ」などが入ったとたんに、頭の中のイメージが、点から横長のベルトのなります
赤いベルト「食べ」 | ||
↑ ↑ | ↑ | |
「 はじめ」 「つづけ」 「おえ」 |
赤いベルト(「食べ」という現象が時間幅をもってイメージされたとき)
に対して「はじめ」は「ベルトの左端だよ」、
「つづけ」は「ベルトの中で、左も右も赤だよ」
「おえ」は「ベルトの右端をちょっと出たところだよ」
という形で、「赤ベルト」のどのあたりにあるか、「↑」でマークすることが「アスペクト」の意味です。
実際には、頭の中には、どんなイメージがわいているのでしょうか?
「たべはじめた」と聞いたときに、
①「たべ」を聞いたら、「食べる」という現象、動作がイメージできます。
②「はじめ」を聞いたら、その現象が時間幅を持った赤ベルトとして浮かび、さらに「↑」が左端にあることがイメージできます。
③「た」を聞いたら、その赤ベルトとマーク「↑」の塊が、発話時点(青い点)より左にある、ということがわかる。
という流れになります。
① 「たべ」(動詞の意味の核となる部分)
↑こんな感じ(?)
②「はじめ」(上のイメージ写真が赤いベルト時間続くイメージ)これが「アスペクト」
赤いベルト「食べ」 | ||
↑ ↑ | ↑ | |
「 はじめ」 |
③「た」赤と「発話時点」青の位置関係確定!(ねんのため、左が時間前、右が後)「テンス」
「たべ」 | ||||
↑ |
これが「たべ」「はじめ」「る」だと、③のテンスだけが、入れ替わる。
↑ |
これが、「たべ」「おえ」「た」なら、
①同じ、③も同じで、②のベルトに刺さる「↑」の位置が変わるだけ。
以上です。
ですから「たべはじめる」「たべはじめた」「たべおえる」「たべおえた」などを見る時に
①動詞の意味部分 ②アスペクト部分「はじめ」「おえ」③テンス部分「る」「た」
が別々の部分からできているということになりますね。
久しぶりに写真入れたり、図や色を入れたり、多少頑張りました^^
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