検定対策ことはじめ「テンス」「アスペクト」3

「テンス」の話をしてきました。念のため、日本語では「時制」です。

ちょっとだけ、「る」「た」の話を使って、英語との違いを見ていきましょうか。

「私はラーメンを食べる」を英語にしてください。

Aさん「ああ、わたし、英語が苦手で」

W(Wakoto)「じゃあ、カタカナで、行きましょう。ラーメンは、ラーメンのままでもいいですから」

A「アイ イート ラーメン」

W「はい、冠詞とか細かいことはおいておいて、それでいいと思います。

で、そのテンスは何ですか?」

A「『私はラーメンを食べる』でしょ?」

W「だから、それは、翻訳であって、今作った 『アイ イート ラーメン』のテンスを聴いているんです」

A「現在?やっぱり未来?翻訳はできるけど、「テンス」って言われるとわからなくなちゃった」

W「もし、現在だったら、つまり、「今」だったら、日本語の方はどうなります?」

A「あ、それは『私はラーメンを食べている』だ」

W 「そうです、ということは?」

A「『食べる』は現在じゃないということで、、、じゃあ、未来かな?」

W「はい、それもあります。じゃあ、英語はそのままでいいですか?」

A「ああ、『アイ ウイル イート ラーメン』ですよね。」

W「そうです。他の言い方もあるでしょうが、『ウイル』をつけて、未来を表すのですね。」

A「『食べる』は未来だから ただ、直訳で『イート』にしちゃダメってことかあ」

W「いや、そうとも限らないですよ、『食べる』ってテンスでいうと、何でしたか?」

A「『る』は『非過去』で、『現在』『未来』『習慣』がある、、かな」

W「そして、『食べる』は動作の動詞だから、、、」

A「『現在』はないから、『未来』か『習慣』だ」

W「いいですね。『アイ ウイル イート ラーメン』で、未来を表したから、後は「習慣ということになりますね、どうしましょう。」

A「いや、ちょっと、英語で習慣とかいわれても、どう訳したらいいかわからない・・・」

W「最初のでよかったんですよ。「アイ イート ラーメン』がそのまま、習慣を表しているんです」

A[え、そうなんですか?」

W「はい、英語で、現在形、とか原形、過去形とか、言われている形には詳しくないので、名前は正確ではないかもしれませんが、現在形(イート)が表しているのは、「習慣」です。逆にいうと、「習慣」が基本です。そして、未来の時は、別の記号として、例えば、「ウイル」が必要だ、ということになります」

A「まとめると、「食べる」は、「未来」と「習慣」を表すけど、英語の時は、「未来」なら、「ウイル イート」、「習慣」なら 「イート」を使う。つまり、英語と日本語では、「テンス」の表し方にずれがあるということですね」

W「そういうことです。 英語の入門者が、「明日 大阪へ 行く」というときに、辞書的に「行く」を「ゴー」にして、未来の記号「ウィル」などをつけないミスをよくするのは、そういう「テンス」と言語のずれがあるからなんですね」

 

英語の先生! カタカナ使いや、英語の説明が微妙で申し訳ありません。

あくまで、日本語のテンスを明確に理解するための対比なので、ご容赦を。