「ています」の話3「今、容疑者の部屋の電気がついています」

「ています」の話の続きです。

「結婚しています」と「知っています」がBE ING系の進行真っ最中ではなく

ある出来事の結果が続いてる、ということをお話ししました。

で、「今、結婚しています」「今、知っています」というのは、「今、食べています」に比べて、変だということも書きました。 ING形はまさにしている最中だけど、終わりがあるから、「今」とぴったり合うんですね。

「結婚しています」の方は、ふつうは何もしなければ、そのまま、ずーと続いていくことなので、(寿命とかの突っ込みはなしで)「今」という「そのうちに終わる」感のある言葉とは合わないんです。

「知っている」もそう。(忘れさえしなければ、ずっと、知っているので、「今」とは合わない」

覚えてますか? 結婚していない独身状態→出来事(結婚)→結婚している状態 「結婚しています」

では、「電気がついています」はどうでしょう?

電気がついていない(暗い状態)→出来事(明るくなる)→明るい状態 「電気がついています」

これも、同じです。 何か出来事があって、その結果の状態(明るい)が続いている真っ最中で「ていまう」を使う。

しかも、「今、でんきがついています」というのも、自然です。

なぜなら、そのうち、電気が消えると常識的に思っているからですね。終わりがあるから、「今」と合うってこと。

結論的にいうと、

「結婚しています」と「電気がついています」を 同じジャンルの「結果の状態の持続、継続」に入れることが多い。

ただし、結婚の方は、社会的変化で、電気が物理的変化で、その違いがあるから、「今」と合う、合わないが

あったといえるでしょう。