「ます」の話2

「ます」 今回は活用とかの話は一休み、音の高さの話。

日本語って、高い音、低い音の2種類で成り立ってて、

低い音を仮に「ドレミフォソ」の「ド」、高い音を「ミ」とする。(ほんとは「ド」と「レ」とか、「ド」と「レシャープ」かも)

そうすると、 「読む」って、 「ミド」って、下がってくるわけ。

「呼ぶ」は、  「ドミ」って、上がるのね。

いいですか? 細かい分類もあるけど、置いといて、「読む」は上がってく、「呼ぶ」は下がってく、と覚えておいて。

よむ ミド  下がる よまない ドミドド  (一度上がるけど)最後さがる   読んで ミドド さがる

よぶ ドミ  上がる よばない ドミミミ 上がりっぱなし(下がらない)    呼んで ドミミ あがる

つまり、上がるタイプは、「~ない」でも「~て」でも、上がりっぱなし。

下がるタイプは、「~ない」でも「~て」でも、最後は下がってる。  ていう基本ルールあり。

なんだけど、  「ます」はパワーありすぎて、 「呼びます」も「読みます」も ドミミド になる。

つまり  よむ、下がる、  呼ぶ 上がる、っていう単語そのものがもってるアクセントのパワーより

「ます」のアクセントを 最後「ます」を「ミド」にする力の方がおおきいってこと。

だから、 日本語を初めて教えるときに、 「よみます」「よびます」ってふつうに教えると、 どっちも「ドミミド」になる。

から、  アクセントの区別がつかない。

で、   タクシーを「よんで(ミドド=読んで)」ください。

とか   本を「よんで(ドミミ=呼んで)」ください。

なんて発音してしまう人が出る。

だから、「ます」の形から別の形を教える時に、アクセント(音の高さの変化)にタイプがあるんだよ、

て、教える人が知っているといいですね。

ちなみに  きます(ドミミ)は同じだけど、

ふくを「きて」  は ドミ あがる

ここへ「きて」  は ミド さがる       タイプだよ。