「ます」 今回は活用とかの話は一休み、音の高さの話。
日本語って、高い音、低い音の2種類で成り立ってて、
低い音を仮に「ドレミフォソ」の「ド」、高い音を「ミ」とする。(ほんとは「ド」と「レ」とか、「ド」と「レシャープ」かも)
そうすると、 「読む」って、 「ミド」って、下がってくるわけ。
「呼ぶ」は、 「ドミ」って、上がるのね。
いいですか? 細かい分類もあるけど、置いといて、「読む」は上がってく、「呼ぶ」は下がってく、と覚えておいて。
よむ ミド 下がる よまない ドミドド (一度上がるけど)最後さがる 読んで ミドド さがる
よぶ ドミ 上がる よばない ドミミミ 上がりっぱなし(下がらない) 呼んで ドミミ あがる
つまり、上がるタイプは、「~ない」でも「~て」でも、上がりっぱなし。
下がるタイプは、「~ない」でも「~て」でも、最後は下がってる。 ていう基本ルールあり。
なんだけど、 「ます」はパワーありすぎて、 「呼びます」も「読みます」も ドミミド になる。
つまり よむ、下がる、 呼ぶ 上がる、っていう単語そのものがもってるアクセントのパワーより
「ます」のアクセントを 最後「ます」を「ミド」にする力の方がおおきいってこと。
だから、 日本語を初めて教えるときに、 「よみます」「よびます」ってふつうに教えると、 どっちも「ドミミド」になる。
から、 アクセントの区別がつかない。
で、 タクシーを「よんで(ミドド=読んで)」ください。
とか 本を「よんで(ドミミ=呼んで)」ください。
なんて発音してしまう人が出る。
だから、「ます」の形から別の形を教える時に、アクセント(音の高さの変化)にタイプがあるんだよ、
て、教える人が知っているといいですね。
ちなみに きます(ドミミ)は同じだけど、
ふくを「きて」 は ドミ あがる
ここへ「きて」 は ミド さがる タイプだよ。
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