「学校に行きます」を使うけど、教科書が「学校へいきます」だ!

今日は、文法の説明の話じゃありません。

先生の態度?覚悟?の話です。

「学校行きます」

「学校行きます」

みなさんはどちらを使いますか?

「へ」より「に」の方をよく使う人が多いと思います。少なくとも私はそう。

じゃあ、「に」で教えればいいのに。はい、そうです。

特に海外で、友達に教えている人や、ボランティアで会話を教えている人は、

それでいいと思います。友達なら、相手との共通言語で、「どっちでもいいけど、わたしは、「に」をよく使うよ」と言ってもいい。

 

さて、教科書を使う学校のクラスでは、どうするか?

伝統的テキストには「へ」から教えるのもあるし、

初級の前半は 日本語では、細かいやりとりができないから、

難しいことを言って、聞いている人が混乱するくらいなら、

テキストに合わせて、「へ」です、と言い切ることで、クラス全体が安心し、先生への信頼感が高まる可能性も大です。

もちろん、いずれ、「に」を使ってる日本人が多い、ということに、「おませさん」が気づきますから、そのときの対応もきちんと行いましょう。

私が、ちょっとまずいかな、と思うのは、

「うーん、教科書は、「へ」だけど、私は「に」かな~。うーん。

何がちがうんだろうねえ。うーん。」

と先生自身が迷宮に入ってしまうことです。

先生は真剣に学習者のことを考えて、真摯に対応しようとしている。

一方、生徒は、なんか先生、自信なさそう、大丈夫か?あの先生。

ということもあるので、要注意という話でした。