日本語の教え方常識非常識2まちがえを直す直さない?

教えている人がへんな日本語を使った。

じゃあ、それを、その場で直すか直さないか、という話です。

よく、直さないと化石化してしまう、なんていうんですよ。誤用のまま固まって、一生直らないような。

 

先生業をしてると、「化石化ってまずい!」ってなるかもしれませんけど、本人にとってはどうなんでしょうか。

化石化まではいかなくても、何か間違える、逐一直す、って作業は大変です。

 

だから、まず、考えるべきは、学んでいる人の目的です。なんのために日本語を学んでいるのか。

これが、日本語の試験の合格のため、とか、日本人と同じようにきれいな日本語を話したい、とか

そういうのだ、ということを本人が明確にしていて、教師と共有できていたら、ビシバシ直せますよね。

逆に、「特に目標ないけど、この教室に来ると、友だちと話せるし、楽しい」という人には、あまり直さない方がいいこともあるかもしれません。

要は、オリンピック候補のスポーツ選手と 趣味で体を動かすためにやってるスポーツジム通いの人に

おんなじようには 対応できないよね、って話なんです。

それを実現するためには、学んでいる方の目的を明確にすること と

教えている方が、その目的に応じて、教え方のスイッチを入れ替えられるか、です。

だから、相手によって、教え方を変えられる幅を身に着けたいですよね。