教えている人がへんな日本語を使った。
じゃあ、それを、その場で直すか直さないか、という話です。
よく、直さないと化石化してしまう、なんていうんですよ。誤用のまま固まって、一生直らないような。
先生業をしてると、「化石化ってまずい!」ってなるかもしれませんけど、本人にとってはどうなんでしょうか。
化石化まではいかなくても、何か間違える、逐一直す、って作業は大変です。
だから、まず、考えるべきは、学んでいる人の目的です。なんのために日本語を学んでいるのか。
これが、日本語の試験の合格のため、とか、日本人と同じようにきれいな日本語を話したい、とか
そういうのだ、ということを本人が明確にしていて、教師と共有できていたら、ビシバシ直せますよね。
逆に、「特に目標ないけど、この教室に来ると、友だちと話せるし、楽しい」という人には、あまり直さない方がいいこともあるかもしれません。
要は、オリンピック候補のスポーツ選手と 趣味で体を動かすためにやってるスポーツジム通いの人に
おんなじようには 対応できないよね、って話なんです。
それを実現するためには、学んでいる方の目的を明確にすること と
教えている方が、その目的に応じて、教え方のスイッチを入れ替えられるか、です。
だから、相手によって、教え方を変えられる幅を身に着けたいですよね。
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