「です」の話4 学習者が混乱すること

日本語をおしえたい一般の人、初めて勉強する人が「です」で悩むこと

それを今日はちょっと紹介します。

「ですの話2」の復習?にもなってます。

あの人は 日本人「です」

あの人は きれい「です」

あの人は かわいい「です」

「です」はBe 動詞とは、違うよ、って話はしたんですが、

それは「ですの話1」で確認してくださいね。

 

さて、

日本語初心者は、上の「です」は同じに見えて当然ですよね。

それと同時に 「日本人」「きれい」「かわいい」が同じに見えませんか?

特に気軽に日本語を教えたい人は、ここで文法的な用語を言われてもつらいですよね。

今日は、区別の仕方だけ、お伝えします。

後ろに何か「もの」とか、「人」とか「家」とかをつけた時の違いをみればいいんです。

「日本人」「いえ」(間に「の」)

「きれい」「いえ」(間に「な」)

「かわいい」「いえ」(間に何もない)

これで、「日本人」「きれい」「かわいい」を区別できます。

専門用語でいうと、日本語教育では、多くの場合

「日本人」名詞 「きれい」な形容詞 「かわいい」い形容詞

と、呼んでいます。

この区別ができるようになると、お互い安心です。(先生も生徒も)

あとあと、役に立つので。

実は私もこの区別があいまいなときがあります。

「独特」「いいかた」 「どくとく」「いいかた」 どっち? とか。

でも、こういうのは少しだけ。ふつうの言葉はどれかひとつにはっきり特定できますので、ご安心を。

今日はここまでです。

★ 「です」は同じでも、「です」の前にくる言葉は3種類あるってこと★

(参考)この3つの違いを知っておくと、下のような違いを説明するとき、楽なんです。

日本人です 日本人 日本人と思う  名詞
きれいです きれい きれいと思う  な形容詞
かわいいです かわいい家 かわいいと思う。  い形容詞