「です」の話3

前回の「です」の話、どうでした?

かわいい「です」と   きれい「です」の 「です」はちょっと違うんだよ、と

知ってるだけで、

日本語を教える時のヒントになるかもしれません。

 

今日は違う話です。

「私は 稲美わこと です」  いいですよね、名前だもの。

「私は、日本人です」 いいですね、  ”I am a Japanese.”ですよね。

 

じゃあ、

「私はみそラーメンです」「私は明日です」「田中さんは事務所です」

は、どうでしょう?

この「です」は、 「私は日本人です」とは、違う感じがしませんか?

英語に直訳すると ”I am tomorrow.”  なんだ?これは? となってしまいます。

実は、「です」は、なくても意味は通じますけど、

感覚的には、すでに相手にわかっていることを省略してますよ(プラス丁寧に話してます」よ)という合図なんです。

「Aさんは、何を注文しましたか?」「わたしは味噌ラーメンを注文しました

「Bさんは、いつ、面接を受けますか?」「わたしは明日、面接をうけます

「田中さんはどこにいますか?」「田中さんは事務所にいます

みてわかる通り、質問と同じ部分がありますよね、太字の部分。これはもうお互いわかってることだから、「です」で言わずに打ち切っちゃってるんですね。

だから、これは、省略とか「です」で同じ部分の代わりをさせる、でも、なんでもいいですけど、

★★質問、答えを丁寧に書いて、同じ部分を消して、「です」に変えることができる★★

それを、教える時にみせたら、 日本語学習者の悩みも一つ減るかもしれませんね。