すぐに結果を求めない3できている人の年輪を知る

私は語学を教える仕事をしているのですが、後輩に、よく聞かれます。

「どうして、そんなやり方をパッと思いつくのですか?」

「私には、そんなの思いつかない」

「そんなにうまく生徒とやりとりできない!どうしたらいいんですか」。

その都度、技術的なことも理論的なことも話しますが、やはり「積み重ね、経験することが大事ですよ」ということを話します。

初めてトライするときに、もう二十年以上、そればかりやってきた人と同じことができなくても、落ち込む必要はないということです。

それが「すぐに結果を求めない」ということです。

もちろん、少しずつ少しずついろんなことができるようになってきます。

ただ、時間がかかることもあるんですね。

と、ここまで、書いてきて、別のケースに思い至りました。私自身の話です。

最近、武道を始めたのですが、なかなかうまくならずに、がっかりすることが多いです。師匠は「よくなってるよ」などと励ましてくれるのですが、上の段の人と練習するともう何もできません。やられっぱなし。ああ、向いてないのか、運動神経がないのか、と思います。

というようなことを、まだ20回も通っていない私は思っているわけです。「すぐに結果を求めてますよね」。お恥ずかしい限りです。自分の専門などは、「すぐ結果を求めちゃダメだよ」とアドバイスしつつ、自分が始めたばかりのものについては、できてない。

だからこそ、皆さんも自分の専門では、結構後輩に、「先輩、どうして、そんな営業トークができるんですか?」とか

「どうして、そんなに楽に患者さんと心を通わせてるんですか」とか、「すごい、先輩、ネットの使い方、うますぎる、その発想はどこから?」とか

いろんなことを言われているかもしれません。

言いたいことは、

自分の専門で、得意なことって、時間をかけて、年輪を育ててきてませんか?っていうこと。

だから、他の分野も同じ。

自分は、あの人みたいにできない、と思ったときに、その人の後ろに年輪を見てください。

ピアニストをみるときに、音楽を楽しむなら、それだけでOK。

もし、ああ、私もあんな風にピアノがひけるようになりたいのに、全然うまくならない、と思ったら、

まずは、その人の一日の練習時間に思いをはせましょう。

 

そして、また、結果ができくても、こつこつ、コツコツです。