生活者を教えるっていう意味は、
本当に日本語を今、必要としている人を教えるっていう意味です。
その時に、ふつうの教科書のようなものを使っていいのか?という話です。
伝統的な教科書のひとつに、
ない形を教える課があります。食べない、飲まない、行かない、
で、その課に、「~なければなりません」っていうのが、あります。
食べなければなりません、飲まなければなりません、行かなければなりません。
で、この日本語、日常生活で、どのくらいの頻度で使ってますか?
私のイメージだと、10%もいっていません。
行かなければなりません、なら
あ、いかなきゃ、
あ、いかないと、
もう、いかなくちゃ、
など、いろいろなパターンがありますけど、
ああ、いかなければなりません、
って、いつの時代のどこの上流階級?という感じがします。
日常会話で、使えばね。
(書き言葉の話は別でとして、生活者、日常の会話の話です)
だから、
教科書で、「いかなければなりません」があったとしても、すくなくとも
生活するうえで、聞きそうなものを一緒に教えたい、教えたくなる
そんな先生が素敵だな、と思います。
もちろん、負担だけ増やしても混乱するかもしれないから、
教科書の定番以外にひとつぐらい、自分でも使えるようにして、
後は、聞いてわかるように少し紹介するぐらいでもいいかもしれませんね。
★ここからは教える人向け★
レパートリーとして
いかなければなりません
いかないといけません
いかなければダメ
いかないとダメ
いかなくちゃダメ
いかなきゃダメ
いかなくちゃ
いかなきゃ
ない形「いかない」を指導した後なら、どれでも大丈夫。
後は、
★生活している人に、相手からどのフレーズを言われる可能性が高い?
★自分から言うときは、どれがいい?
ということを考えましょう。
学習者が自分で使う、っという場合で大切なことは、
覚えやすいこと+「どんな相手に対しても不快感を与えない」
というのを、重視したいですね。
外国の人の場合、許させることもありますけどね。
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