教え方を学ぶヒントー形だけを真似して失敗テニス編1

何でも、全体のバランスってありますよね。

物事がうまくいくとか成長するとか。

人のまねをする、というのも、「学ぶ」は「まねる」というダジャレがあるくらいで、

真似は大切ですけど、突然、前後関係をわからず、真似をしても、ダメなときがある、

という話です。 もちろん、真似して、いいときもある。それもあります。

全体の中の一部だけをまねても、うまくいかないのでは?が今回のテーマ。

10年ぐらい前にテニススクールに通っていた時の話です。

フェデラーというテニスプレーヤーを知っていますか?メジャータイトルを一番多く持っているスイス人です。

テニス雑誌でみるフェデラーのフォーム、

球を見てるんですよ。打つときに。実際に、当たるところみろ、って記事にも書いてあったし。

 

わかりますか?テニスをやらない人にはイメージしにくいかもしれませんね。

ああ、雑誌の表紙、ここに載せたい!

打ち終わって、ラケットを振り終わらんとしているときに、

顔はまだ、球を打ったあたりに残ってる。かっこいい。

それをまねてたんです(ポイントはまねたつもり、、、かな?)

打つとき、相手側じゃなくて、真横ぐらい?球をみるようにしたんです。

で、打った後、ボール見ないで、球が当たったあたりに顔を残す。

でも、ダメでした。頭残した!と自分に酔いしれていて、

おもむろに頭を相手コートに向けた時は、もう遅い。

いつの間に、移動してきていて、ばちーん、とボレー

で、あああ、ダメ、負けた、って感じ。

テニスに興味のない方、ここまで読んでくださってありがとうございます。

写真は一瞬を切り取るから、そこばかり強調される。

でも、実際のフェデラーは、それを瞬間的にやって、次の動作に移っていたんです。

当たり前ですよね。

教訓として、何かをまねようとするときに、

全体の中の流れとして、とらえないと、ダメな時があるよ、っていうことです。

仕事でも、すごくうまくやっている人が、ああやっている。それをみた。

真似をしよう。とそこだけ、まねてもうまくいかないときがある。

ので、

その時は、全体の流れや、全体のなん%を占めていることなのか、

ちょっと、俯瞰してみるのもいいかもしれません。

 

日本語の先生向けに。ヴィジュアルの見せ方のタイミングがうまい、とか、文字カードのめくり方がうまくて、ほれぼれ、という憧れの先生がいるかもしれません。けど、その部分だけを、鍛えて、まねをしても、「あれ?何か反応がない?私って、そんなにダメなの?」と落ち込む前に、全体の流れの中で、そのテクニックが、どう生かされているか、をみたらどうでしょう。

ああ、抽象的になってしまった。ごめんなさい。また、いずれ書きます。