先生、「ふたつの文をひとつにします」って、何?の1

この話はつづきものです。これはその1。その2の方のやりとりの前提をお話しします。

その2に「ふたつの文をひとつにします」という表現がでてきますが、本当の初級前半の学習者は、「勉強します」「散歩します」などはわかっても「ひとつにします」という日本語は未習のことがほとんどです。

「テニスをします」「サッカーをします」はOK

「おおきくします」「あかるくします」「しずかにします」はちょっと難しいか。

い形容詞の「く」の形  な形容詞「に」の形です。

その名詞の場合が、「ひとつをふたつにします」「ふたつをひとつにします」があります。

これも、先生の動作やホワイトボードのイラストなどで理解できることが多いのですが、

文としては、あまり初めから使わない方がいいかもしれません。

本当の初級の初級の学習者なら 文をホワイトボードに並べて、「ふたつです」と指さし、

複文で一つの文になった方を指さし、「ひとつです」ぐらいで、いいのではないかと思います。

詳しくは、また、「します」の話で、アップしますね。

見る暇のない人用にここで、概略だけ。

ここでは、簡単に、「サッカーをします」のような「を」の前の部分のことの「動作」

「明るくします」のような「前の形容詞への変化をもたらす「動作」

「しずかにします」「ふたつをひとつにします」も同じ仲間

「味噌ラーメンにします」のような「決定する」

「味がします」「気がします」のような「5感」「6感?」の感覚

「目にします」「耳にします」のような受信器官をつかった感覚

などなど、「します」は奥が深いのです。

ということで、その2に行きますが、

その1では「ふたつの文をひとつにします」という文そのものが理解できない可能性もあるよ、

ということでした。

その2は、この文がわかったとして、さらに学習者に「???」という疑問がわく、という話になります。