不安が突然襲ってきたら、
「気持ちも波のようなもの。この不安感もいつかは抜ける、おさまる」と思えたらいいね、
ということを書きました。
ここでは、別のヒントを。
今回は理論的に考えます。
「それって本当ですか?」作戦です。
他の人が不安になっているときにも使えますよ。
人は、不安になると、「一部の事例を一般化します」。
もしくは、「一部の事例を一般化する」から、不安になるのかもしれません。
だから、「それって本当ですか?」と聞きます。
「私なんて、誰からも必要とされていない」
それって、本当ですか? もしかして、一部の友人や人間関係で何かあったかもしれないけれど、本当に、世界にいる人、全員? 家族、親族、今まで子供のころから、今までの友人や知り合い、全員から?
「もう誰からも愛されない」とか「みんなが私のことを嫌いだ」とか
そういうことが自分の中でわいて来たら、一度冷静に「それって本当?」と聞けるといいですね。
私は、海外に留学していたときに、「ああ、本当に誰からも必要とされていない」と思って
本当に落ち込みました。落ち込むというか、うつかな。
それは、留学直前まで、あちこちで働いていて、それなりに人の役に立っている感覚はあったし、感謝もされていたし、友人にも恵まれていたし。
それが、突然、仕事はなく(役に立てていない)、英語で授業を受けて、ろくに授業に参加もできず(クラスメイトにも役にたてていない、迷惑かけている)、友だちもいない。
そんな状態で、「今、死んでも、だれも困らないな」「誰からも必要とされていないな」と思いました。
その時は、「それって本当?」という質問を自分にするわざを知らなかったので、
ただ、やり過ごして生きていくしかなかったのですが、
今なら「それって本当?」って聞きます。
「誰も困らない?」「誰からも必要とされていない?」「本当に?」「今までのつながりのある人、全員?」
もう少し突っ込んで言うと「未来にあなたに会う予定の人で、あなたに会えたから、人生変わったとか、助かったという人は絶対100%現れない?」「本当?」
私自身の話で言うと、その「誰からも必要とされていない」という感覚の中、なんとか、生きてきて、
今、こうして、ブログを書いています。その気持ちが後ろ向きで、生きるのもやっとだったころには想像もつかないことです。
そして、メールマガジンの読者から、返信をいただいて、「ああ、役に立てている、本当にうれしい。ありがとう」という気持ちになります。
だから、「それって本当?」「過去から今」「身近なところから、世界まで全部」と広げていって、いざとなったら、「未来」「そして、未来に出会う人」まで広げて考えられるといいな、
と思います。
「それって本当?」「すべてのことに当てはまるの?」
という作戦です。
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