「ています」の続きです。
財布を落としています。
財布が落ちています。
このあたりで、日本語が嫌になる、すくなくとも、よくわからなくなる学習者がいっぱいいます。
それは、「ています」そのものの前に
「おとす」「おちる」という二つの動詞の違いや、「どっちがどっちやねん」という混乱が大きく
学習者にはだかるからです。
これは、別の機会にします。
ここでは、 一般的に理解しやすいのは、という話でいうと、
「財布を落としています」というシチュエーションが、目に浮かびにくい。
なぜなら、わざと落としているという変な感じもあるし、
しかも、INGの気分だから、一こだと一瞬にして終わってしまうから。
だから、なんとかイメージすると、
たくさん、財布がテーブルの上にあって、それを何かの事情で、わあ、と全部
床に落とす雰囲気。 まあ、仕方がないでしょう。無理したら、こんな感じ。
基本は「財布を落としています」は、「ご飯を食べています」側の「ています」だっていうこと。
で、「財布が落ちています」は、OKですね。
落ちてるんですよ。という静かな状態。
これは (暗い)→「電気つけた」→(明るい状態)「電気がついています」
と同じで、
(何もない)→できごと「財布が落ちた」→(今、床に財布がある状態)「財布がおちています」
だから、「状態」のグループになるわけです。
このあたりの区別は初級の教科書でも後半ですから、
友達に教える人に、すぐ必要だというわけじゃないけど、
ING側 「窓をあけています」「財布を落としています」「電気をつけています」
状態側 「窓があいています」「財布が落ちています」「電気がついています」
ていますの前の動詞のタイブによって、「ています」のイメージが変わるっていうことだけ、
なんとなく、わかってくれれば、うれしいです。
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