漢字指導の話2「一」の読み方指導の続き

台」「個」「一人」「四月一日

いちだい」「いっこ」「ひとり」「しがつついたち

読み方を教える時、どうするか、という話でしたね。

どれから教えたい。

「いちです」

どうして?

「やっぱり、漢字ひとつでも「いち」だし、基本かなと思って」

そうですね。まずは、「いち」OK。 次は?

「『いっ』かな?」

どうして?

「『ひとり』や『ついたち』より、よく出てくるような気がして」

例えば?

「いっこ、いっぽん、いっけん、いっとう、いっぴん、とか、結構ありそうです」

じゃあ、どう教えますか?

「う~ん、いち  の次に たくさん、でてくるのが、 「いっ」だよとか?」

数の問題だったら、いちは70%   いっ が25%などといえば、シェアはわかるでしょうけど、

ポイントは、どんな時に「いっ」になるか、ということです。

「ええと、一本は いちほん、じゃない、いっぽんだ、と覚えて、というのはダメですか?」

勉強している人がかわいそうですよ。どちらかというと「一日」の「ついたち」という方がもうその言い方しかしないから、そのまま覚えてください。これ、ひとつだけです、というのがいいんです。

でも、 「いっ」の場合は?

「なんかルールあるんですか?」

そうですね。別の回に、それは考えてみましょう。

ここまでは、基本の「いち」から教える。

「いっ」もよく出てくるから、もちろん、教えたい。

出てくる場所が決まっているなら、ルールとして伝えたい。

では、「ひとり」はどうする

「『ひとり』はそのまま、覚えてもらったらどうですか?」

それもありですけど。できれば、これを覚えたら他にも使えるっというところを見せたいですね。

たとえば、 ひとつ ひとり ひとさら とか、数は少ないけど、「ひと」を使うのを出して、覚えて損はないという気持ちにさせたいです。

警察?とかの 数字を言うときのモノマネ「ええ、と ひとまるさん です。」のような。まあ、これは教える方のキャラがあるかもしれないですけど。